関西医科大学 看護キャリア開発センター講演会「これまでの私 これからの私」に参加してくれたみなさんへ
- 公開日時 : 2026.11.7
- 更新日時 : 2026.10.27
11月7日の講演会、おつかれさまでした。
90分、お隣の方と一緒に考えてくれてありがとうございました。
講演で話したことを、あとから思い出せるようにまとめておきます。
書き込んだ配布資料と一緒に、振り返ってみてください。
今日のテーマ
これまでの私を「引っ越しの段ボール」で、これからの私を「暮らしのワゴン」で考えました。
職場や立場が変わっても、段ボールに入れて持ってきたものがあります。
それを、これからのワゴンにどう載せていくか。答えは一人ひとり違っていいんです。
今日のおさらい
- 段ボールの中身は、あなたの「稼ぐ力」
急変のときに落ち着いて動ける、いつもと違うに気づく、話を聞く。
どこで働いても持っていける力です。
資格は入口。選ばれる理由は、リストの中身にあります。 - 順番は、入れ替えていい
「子どもが手を離れてから」「親の介護が終わってから」「定年してから」。
その順番じゃないと、本当にダメでしょうか。
働くには高齢でも、高齢者ではありません。
経験を引き出しにして人に渡せる力は、年齢を重ねても伸びていきます。 - 大事なのは「いくら稼げばいいか」
ワゴンの下の段は年金、上の段は働いたお金。
暮らしに必要な分から年金の見込み額を引いた差が、働いて埋める分です。
それより上は、無理に積まなくていい。
救急カート(貯金)は、使わずに済んでよかったもの。
毎月の補充に借り続けないようにしましょう。
講演でやったワーク
職場を変わっても持ってきた仕事道具
モノにこだわりがある人ほど、モノじゃない「仕事道具」も持っています。
○◎♡☆のリスト
自分でつけた○◎、お隣の方がつけてくれた♡、選ぶ側になってつけた☆。
☆と○◎♡が重なったところが、「私が選ばれる理由」です。
ワゴンの載せ替え
載せておきたいもの、新しく載せたいもの、降ろしてもいいもの。
ワゴンを大きくすると、補充(稼ぎ)も大きくしないといけません。
段ボールに1つ入れて帰るなら?
今日の話から選んだ1つを、これからの段ボールに入れておいてください。
救急カートの満たし方・ワゴンの下段の大きくし方
講演では言葉だけでお伝えしたので、ここで少しだけ補足します。
救急カートは「先に」入れておく
余ったら入れる、では残りません。お給料が入ったら、先に取り分けておきましょう。
道具としては、いつでも出せるNISAと、老後まで引き出せないiDeCoがあります。
iDeCoは2027年1月から、条件を満たせば70歳になるまで入れるようになりました。
ワゴンの下段(年金)を大きくする
年金は、受け取りを遅らせると、1か月ごとに少しずつ増え、その増えた額が一生続きます(75歳まで遅らせられます)。
また、厚生年金に入って長く働くほど、下段そのものが大きくなります。
働きながら年金を受け取ることもでき、年金が減るのは、お給料と年金を合わせてかなり多い人だけです。
自分の数字を知りたくなったら、ねんきん定期便の「見込み額」の1行だけ見てみてください。
「いつ」と「どこだけ」の3行カード
- ねんきん定期便が届いたら → 65歳からの見込み額の1行だけ
- 転職や嘱託が頭をよぎったら → 退職金規程の「勤続何年でいくら」の表だけ
- お盆やお正月に親と会ったら → 年金をどの金融機関で受け取っているかだけ
部下や同僚に相談されたときも、「ここだけ一緒に見てみよう」と言えます。
講演で話しきれなかったこと
親の介護が始まったら、仕事は続けられる?
介護休業は、自分が介護をするための休みではなく、介護の体制を整えるための休みです。
通院の付き添いなどの細切れの用事には、1日や時間単位で取れる介護休暇もあります。
まずは職場に「介護が始まりそう」と伝えるところから。
看護師は“プレイヤー”ではなく“マネージャー”に。
親の介護費用、私が出さなきゃダメ?
基本は、親の介護は親のお金でまかなうこと。
配偶者の親は、配偶者が責任を持つのが原則です。
元気なうちに、親の意向を聞いておきましょう。
定年後の再雇用、給料はどのくらい下がる?
下がり幅は職場しだいです。
50代のうちに、再雇用の規程の「給与の決め方」だけ見ておきましょう。
「雇ってもらえてありがたい」と思った時点で、安く見積もられてしまいます。
退職金でローンを返しちゃっていい?
退職金は人生のご褒美ではなく、その後30〜40年の暮らしを支えるお金です。
繰り上げ返済に使う前に、一度立ち止まって考えてみてください。
もっと知りたくなったら
大人の学び直しには、金融リテラシー検定のテキストがおすすめです。
もともとは高校生から新社会人向けですが、契約、社会保障、資産形成など、暮らしのお金が一通りまとまっています。
自分のためにも、部下や家族に相談されたときにも役立ちます。
まずは無料のサンプルテキストをのぞいてみてください。
https://www.kinzai.or.jp/literacy/index.html
感想を聞かせてください
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60歳からでも、まだ40年。
いろんなことがあるし、いろんなことができる。
でも、気力と体力には限りがあります。
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患者さんたちが教えてくれたことを、自分の人生にも生かしましょう。
フローレンスFPオフィス 中林友美